【表紙】
【提出書類】 有価証券報告書
【根拠条文】 金融商品取引法第24条第1項
【提出先】 関東財務局長
【提出日】 平成30年3月30日
【事業年度】 第82期(自 平成29年1月1日 至 平成29年12月31日)
【会社名】 エルナー株式会社
【英訳名】 ELNA CO., LTD.
【代表者の役職氏名】 代表取締役 山 﨑 眞 哉
【本店の所在の場所】 神奈川県横浜市港北区新横浜三丁目8番11号
【電話番号】 045-470-7253
【事務連絡者氏名】 取締役上席執行役員財務経理部長 安 藤 正 直
【最寄りの連絡場所】 神奈川県横浜市港北区新横浜三丁目8番11号
【電話番号】 045-470-7253
【事務連絡者氏名】 取締役上席執行役員財務経理部長 安 藤 正 直
【縦覧に供する場所】 株式会社東京証券取引所
目
次
頁
第一部 企業情報
第 企業 概況
主要 経営指標等 推移
沿革
業 内容
関係会社 状況
従業員 状況
第 業 状況
業績等 概要
生産、 注及び販売 状況
経営方針、経営環境及び対処すべき課 等
業等 ス
経営上 重要 契約等
研究開発活動
政状態、経営成績及び ャ シュ フ 状況 分析
第 設備 状況
設備投資等 概要
主要 設備 状況
設備 新設、除却等 計画
第 提出会社 状況
株式等 状況
(1) 株式 総数等
株式 総数
発行済株式
(2) 新株予約権等 状況
(3) 行使価 修正条項付新株予約権付社債券等 行使状況等
(4) イ プ ン 内容
(5) 発行済株式総数、資本金等 推移
(6) 所 者別状況
(7) 大株主 状況
(8) 議決権 状況
発行済株式
自己株式等
(9) スト オプション制度 内容
自己株式 得等 状況
株式 種類等
(1) 株主総会決議 よ 得 状況 (2) 締役会決議 よ 得 状況 (3) 株主総会決議又 締役会決議 基づか いも 内容 (4) 得自己株式 処理状況及び保 状況
配当政策
株価 推移
(1) 最近 年間 業年度別最高 最低株価 (2) 最近 間 別最高 最低株価
役員 状況
コ ポ ト バナンス 状況等
(1) コ ポ ト バナンス 状況
(2) 監査報酬 内容等
監査公認会計士等 対す 報酬 内容
そ 他重要 報酬 内容
第 経理 状況
連結 務諸表等
(1) 連結 務諸表
連結貸借対照表
連結損益計算書及び連結包括利益計算書
連結損益計算書
連結包括利益計算書
連結株主資本等変動計算書
連結 ャ シュ フ 計算書
注記 項
セ メント情報
関連情報
報告セ メントごと 固定資産 減損損失 関す 情報
報告セ メントごと ん 償却 及び未償却残高 関す 情報
報告セ メントごと ん発生益 関す 情報
関連当 者情報
連結附属明細表
借入金等明細表
資産除去債務明細表
(2) そ 他
務諸表等
(1) 務諸表
貸借対照表
損益計算書
株主資本等変動計算書
注記 項
附属明細表
形固定資産等明細表
引当金明細表
(2) 主 資産及び 債 内容 (3) そ 他
第 提出会社 株式 務 概要
第 提出会社 参考情報
提出会社 親会社等 情報
そ 他 参考情報
第 部 提出会社 保証会社等 情報
第一部
【企業情報】
第1
【企業の概況】
1
【主要な経営指標等の推移】
(1) 連結経営指標等
回次 第78期 第79期 第80期 第81期 第82期
決算年月 平成25年12月 平成26年12月 平成27年12月 平成28年12月 平成29年12月
売上高 (百万円) 28,803 31,529 30,842 28,542 27,075
経常損失(△) (百万円) △387 △112 △477 △285 △645
親会社株主に帰属する
当期純損失(△)
(百万円) △533 △565 △1,975 △1,145 △2,410
包括利益 (百万円) △467 △686 △1,358 △911 △2,698
純資産額 (百万円) 3,811 3,061 1,703 791 △906
総資産額 (百万円) 26,275 25,981 24,873 25,382 22,734
1株当たり純資産額 (円) 56.59 38.40 29.67 13.58 △13.82
1 株 当 た り 当 期 純 損 失 金
額(△)
(円) △12.82 △13.59 △46.73 △20.23 △37.69
潜在株式調整後
1株当たり当期純利益
(円) ― ― ― ― ―
自己資本比率 (%) 14.4 11.7 6.8 3.0 △4.1
自己資本利益率 (%) △13.2 △16.6 △83.7 △93.6 ―
株価収益率 (倍) ― ― ― ― ―
営業活動による
キャッシュ・フロー
(百万円) 3,016 808 11 △2,595 1,949
投資活動による
キャッシュ・フロー
(百万円) △1,099 △893 △1,714 △915 △740
財務活動による
キャッシュ・フロー
(百万円) △1,558 △113 2,028 1,519 △79
現金及び現金同等物の
期末残高
(百万円) 2,388 1,958 2,389 1,252 1,852
従業員数 (人) 2,841 2,842 2,722 2,589 2,555
(注) 1 潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、潜在株式が存在するものの、1株当たり当期純損失のた
め記載しておりません。
(2) 提出会社の経営指標等
回次 第78期 第79期 第80期 第81期 第82期
決算年月 平成25年12月 平成26年12月 平成27年12月 平成28年12月 平成29年12月
売上高 (百万円) 26,159 29,122 28,035 26,461 25,573
経常損失(△) (百万円) △315 △2,096 △1,067 △67 △259
当期純損失(△) (百万円) △328 △1,684 △2,210 △623 △1,636
資本金 (百万円) 3,508 3,511 3,511 3,511 4,011
発行済株式総数
普通株式
A種優先株式
(株) 41,611,458 41,641,458 56,641,458 56,641,458 67,279,458
15,000,000 15,000,000 15,000,000 ― ―
純資産額 (百万円) 4,523 2,853 661 37 △585
総資産額 (百万円) 22,540 21,093 20,846 22,581 21,030
1株当たり純資産額 (円) 73.70 33.42 11.28 0.24 △9.04
1株当たり配当額
普通株式
(内1株当たり中間配当額)
A種優先株式
(内1株当たり中間配当額) (円)
― ― ― ― ―
(―) (―) (―) (―) (―)
― ― ― ― ―
(―) (―) (―) (―) (―)
1 株 当 た り 当 期 純 損 失 金
額(△)
(円) △7.88 △40.50 △52.29 △11.00 △25.58
潜在株式調整後
1株当たり当期純利益
(円) ― ― ― ― ―
自己資本比率 (%) 20.0 13.4 3.1 0.1 △2.9
自己資本利益率 (%) △7.0 △45.9 △127.4 △190.9 ―
株価収益率 (倍) ― ― ― ― ―
配当性向 (%) ― ― ― ― ―
従業員数
(ほか、平均臨時雇用
人員)
(人) 615 581 508 457 107
(注) 1 潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、潜在株式が存在するものの、1株当たり当期純損失のた
め記載しておりません。
2
【沿革】
当社(旧フォックス電子工業株式会社)は、昭和43年3月1日にエルナー電子株式会社と合併を経て現在に至ってお
ります。
従って、当該合併以前については、当社及びエルナー電子株式会社の両社について記載しております。
昭和4年7月 エルナー電子株式会社は、東京都品川区において本田製作所として創業
昭和12年5月 当社は、滋賀県東浅井郡虎姫町において太陽スレート株式会社として創業
昭和14年3月 エルナー電子株式会社は、商号を本田製作所から株式会社三光社製作所に変更
昭和25年3月 当社は、商号を太陽スレート株式会社からフォックスケミコン株式会社に変更
昭和36年10月 エルナー電子株式会社は、エルナー福島株式会社(旧白河電子工業㈱)を設立
昭和37年8月 当社は、商号をフォックスケミコン株式会社からフォックス電子工業株式会社に変更
昭和39年4月 エルナー電子株式会社は、商号を株式会社三光社製作所からエルナー電子株式会社に変更
昭和43年3月 当社を存続会社とし て、エルナー電子株式会社と 合 併、 商 号 を エ ル ナ ー ・ フ ォ ック ス 電 子
株式会社に変更
昭和45年6月 商号をエルナー株式会社に変更
昭和45年12月 東京証券取引所市場第二部へ上場
昭和52年3月 アメリカ合衆国にELNA AMERICA,INC.を設立(現、連結子会社)
昭和54年7月 シンガポール共和国にELNA ELECTRONICS(S) PTE.LTD.を設立(現、連結子会社)
昭和54年10月 エルナー青森株式会社(旧青森コンデンサ㈱)を設立
昭和55年1月 エルナー松本株式会社(旧松本プリント㈱)を設立(現、連結子会社)
昭和55年2月 タイ国にTANIN ELNA CO.,LTD.(旧タニンコンデンサ㈱)を設立(現、連結子会社)
平成7年3月 マレーシア国に合弁会社、ELNA-SONIC SDN.BHD.を設立(現、連結子会社)
平成7年4月 マレーシア国に合弁会社、ELNA PCB(M) SDN.BHD.を設立(現、連結子会社)
平成14年8月 中国に愛陸電子貿易(上海)有限公司を設立(現、連結子会社)
平成14年9月 エルナー福島株式会社は、全営業をエルナー青森株式会社へ譲渡し解散
平成14年9月 エルナー青森株式会社は、商号をエルナー東北株式会社に変更(現、連結子会社)
平成29年10月 エルナープリンテッドサ ーキット株式会社を当社 とエルナー東北株式会社の共同新設分 割
3
【事業の内容】
当社グループは、当社及び子会社10社、関連会社1社、その他の関係会社1社で構成され、主な事業内容はコンデ
ンサ及びプリント回路の製造販売並びにその他の事業であります。
当社及び主要な子会社等の位置づけは、次のとおりであります。
また、その他の関係会社である太陽誘電㈱は、各種電子部品の開発・製造・販売等をおこなっており、当社の議決
権の22.32%を保有しております。
なお、セグメントと同一の区分であります。
(コンデンサ)
国 内 生 産 子 会 社 ( エ ル ナ ー 東 北 ㈱ ) 及 び 海 外 生 産 子 会 社 (TANIN ELNA CO.,LTD.、ELNA-SONIC SDN.BHD.) で 製 造 し、
当 社 及 び 海 外 販 売 子 会 社 を 通 じ て 販 売 し て お り ま す 。 ま た、 海 外 生 産 子 会 社 は 現 地 へ の 直 接 販 売 も 行 っ て お り ま
す。
(プリント回路)
国 内 生 産 子 会 社 ( エ ル ナ ー プ リ ン テ ッ ド サ ー キ ッ ト ㈱、 エ ル ナ ー 松 本 ㈱ ) 及 び 海 外 生 産 子 会 社 (ELNA PCB(M)
SDN.BHD.)で製造し、当社を通じて販売しております。また、海外生産子会社(ELNA PCB(M) SDN.BHD.)は、直接現地
においても販売しております。
(その他)
当社の国内子会社(エルナーエナジー㈱)において太陽光発電による売電事業を行っております。
4
【関係会社の状況】
名称 住所 資本金
主要な
事業内容
議決権の所有割合
又は被所有割合
関係内容
所有割合
(%) 被所有
割合
(%) 役員の
兼任
(人)
資金援助 営業上の取引
(連結子会社)
※
エ ル ナ ー プ リ ン テ ッ ド
サーキット㈱
滋賀県
長浜市
50,000千円
プリント回路
製造販売
100
(1.7) ―
1
設備資金及
び運転資金
当社製品の製造
及び当社の土地
建物の賃貸
※
エルナー東北㈱
青森県
黒石市
450,000千円
電解コンデンサ
製造販売
100 ― 1
設備資金及
び運転資金
当社製品の製造
エルナー松本㈱
長野県
松本市
120,000千円
プリント回路
製造販売
100 ― 1
設備資金及
び運転資金
当社製品の製造
エルナーエナジー㈱
横浜市
港北区
10,000千円
太 陽 光 発 電 に よ る
売電
100 ― 2
設備資金及
び運転資金
当 社 の 土 地 建 物
の賃貸
※
ELNAELECTRONICS(S)
PTE.LTD.
シンガポール
共和国
S$ 2,300千 電子部品の販売 100 ― ― ― 当社製品の販売
ELNAAMERICA,INC.
米国
カリフォルニア州
US$500千 電子部品の販売 100 ― ― ― 当社製品の販売
愛陸電子貿易(上海)
有限公司
中国
上海
RMB\1,655千 電子部品の販売 100 ― ― ― 当社製品の販売
※
TANIN ELNACO.,LTD.
タイ国
バンコック市
B 350,000千
電解コンデンサ
製造販売
100
(0.0)
― ―
設 備 資 金 及
び運転資金
当社製品の製造
※
ELNAPCB(M) SDN.BHD.
マレーシア国
ペナン州
M$ 18,240千
プリント回路
製造販売
76.8
(76.8)
― ―
設 備 資 金 及
び運転資金
当社製品の製造
※
ELNA-SONIC SDN.BHD.
マレーシア国
ペナン州
M$ 21,605千
電解コンデンサ
製造販売
100
(24.0)
― ― ― 当社製品の製造
(その他の関係会社)
太陽誘電㈱
東京都
台東区
23,557百万円
電 子 部 品 の 開 発 ・
製造・販売
― 22.3 ― ― 当社製品の販売
(注) 1 ※は、特定子会社であります。
2 太陽誘電㈱は有価証券報告書の提出会社であります。
3 議決権の所有割合の( )内は、間接所有割合で内数であります。
4 ELNA PCB(M) SDN.BHD.については、債務超過会社であり、平成29年12月末時点で債務超過額は6,088百万円
であります。
5 ELNA ELECTRONICS(S) PTE.LTD.については、売上高(連結会社相互間の内部売上高を除く)の連結売上高に
占 め る 割 合 が 10 % を 超 え て お り ま す 。 主 要 な 損 益 情 報 等 は、 売 上 高 10,646 百 万 円、 経 常 利 益 245 百 万 円、
5
【従業員の状況】
(1) 連結会社の状況
平成29年12月31日現在
セグメントの名称 従業員数(人)
コンデンサ 1,639
プリント回路 887
全社(共通) 29
合計 2,555
(注) 1 従業員数は就業人員であります。
2 臨時従業員の年間平均雇用人員は、当該臨時従業員の総従業員数に対する割合が100分の10未満であるため
記載を省略しております。
3 全社(共通)として記載されている従業員数は、特定の事業部門に区分できない管理部門に所属しているもの
であります。
(2) 提出会社の状況
平成29年12月31日現在
従業員数(人) 平均年齢(才) 平均勤続年数(年) 平均年間給与(千円)
107 47.9 17.9 5,396
セグメントの名称 従業員数(人)
コンデンサ 60
プリント回路 18
全社(共通) 29
合計 107
(注) 1 従業員数は就業人員であります。
2 臨時従業員の年間平均雇用人員は、当該臨時従業員の総従業員数に対する割合が100分の10未満であるため
記載を省略しております。
3 平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。
4 全社(共通)として記載されている従業員数は、特定の事業部門に区分できない管理部門に所属しているもの
であります。
5 従業員数の主な減少は、会社分割によりエルナープリンテッドサーキット株式会社にプリント配線板の製造
に関する事業を承継したことによります。
(3) 労働組合の状況
当社グループの労働組合は「エルナー労働組合」と称し「全日本電機・電子・情報関連産業労働組合連合会」に
第2
【事業の状況】
1
【業績等の概要】
(1) 業績
当連結会計年度(平成29年1月1日~平成29年12月31日) における当社グループを取り巻く環境は、米国では好
調に推移し欧州においても緩やかな回復が継続いたしましたが、米国の政策動向や世界的な地政学的リスクの高ま
りなどから先行き不透な状況がみられます。
このような状況の中で当社グループの当連結会計年度の業績は、売上高270億7千5百万円(前期比5.1%減)、
営業利益3億5千万円(前期比55.6%減)、経常損失6億4千5百万円(前期は経常損失2億8千5百万円)とな
り、特別損失に事業再編損失および独占禁止法関連損失を計上した結果、親会社株主に帰属する当期純損失は24億
1千万円(前期は親会社株主に帰属する当期純損失11億4千5百万円)となりました。
セグメントの業績は次のとおりであります。
コンデンサ事業におきましては、車載関連の需要が堅調に維持していることから欧米車載関連への売上が拡大し、
連結売上高130億7千7百万円(前期比6.0%増)となりました。利益面では主要生産拠点の通貨が米ドルに対し上
昇 し て い る こ と に よ る コス ト 高 の 影 響 な ど に より、 営 業 利 益 は12 億 2 千 1 百 万 円 ( 前 期 比3.1 % 減 ) と な り ま し た
が、営業利益率は9.3%と安定した収益を確保しております。
プリント回路事業におきましては、収益改善を目的とした低収益製品の受注辞退などから、連結売上高は139億2
百万円(前期比13.7%減)となりました。利益面では原材料の銅張積層板の価格上昇影響やマレーシア工場地域で
発生した水害による工場の生産減や在庫品廃棄の影響などから、連結営業損失9億1千1百万円(前期は連結営業
損失5億1千3百万円)となりました。
(2) キャッシュ・フロー
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ6億円増加
し、18億5千2百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営 業 活 動 の 結 果 得 ら れ た 資 金 は、19 億 4 千 9 百 万 円 ( 前 連 結 会 計 年 度 は 25 億 9 千 5 百 万 円 の 支 出 ) と な り ま し
た。この主な要因は、税金等調整前当期純損失22億1千2百万円の計上となったものの、減価償却費12億1千万円
の計上や事業再編損失引当金の増加10億9千万円、売上債権の減少33億9千2百万円などによる資金の増加があっ
たことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、7億4千万円(前連結会計年度は9億1千5百万円の支出)となりました。こ
の主な要因は、固定資産の取得による支出6億7千8百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、7千9百万円(前連結会計年度は15億1千9百万円の収入)となりました。こ
の主な要因は、短期借入金の純増減による支出4億7百万円、長期借入金の返済による支出5億1千8百万円、株
2
【生産、受注及び販売の状況】
(1) 生産実績
当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称 生産高(百万円) 前年同期比(%)
コンデンサ 12,713 +8.6
プリント回路 13,805 △15.4
その他 95 △1.7
合計 26,614 △5.4
(注) 1 上記の金額は販売価格により算出しております。
2 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2) 受注実績
当連結会計年度における受注状況をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称 受注高(百万円) 前年同期比(%) 受注残高(百万円) 前年同期比(%)
コンデンサ 13,250 +4.6 2,374 +7.9
プリント回路 13,581 △14.4 1,233 △20.6
その他 ― ― ― ―
合計 26,832 △6.0 3,608 △3.9
(注) 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(3) 販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称 販売高(百万円) 前年同期比(%)
コンデンサ 13,077 +6.0
プリント回路 13,902 △13.7
その他 95 △1.7
合計 27,075 △5.1
(注) 1 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合
相手先
前連結会計年度 当連結会計年度
販売高(百万円) 割合(%) 販売高(百万円) 割合(%)
三菱電機㈱ 3,919 13.7 3,778 14.0
3
【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1)経営方針
当社グループの役割は、[「電子を制御し、人に、そして、地球にやさしい環境社会の実現」を目指し、お客様のモ
ジュールの省スペース化に貢献する事]と認識しております。そのための材料技術、製造技術の開発強化を最重点分野
とし、経営資源を集中的に投入してまいります。また、世界中の知見を集めるため、グローバルに存在する各機能組
織を有機的に結合することで、グループ連結経営を強化してまいります。
なお、環境問題やコンプライアンスにつきましても、「人に、そして、地球にやさしい環境社会の実現」を最重点で
強化する社会的責任であると認識し、今後も積極的に取り組んでまいります。
(2)事業上及び財務上の対処すべき課題
当社グループは、当社が得意としており、今後中期的な高成長が見込まれる、EV(電気自動車)、HV(ハイブ
リッド自動車)を中心と したマーケットでの 市 場 シ ェ ア 拡 大 に ま い 進し て ま い り ます 。 そ の 市 場 で 勝 ち 抜 く こ とで、
売上成長を加速させ、強固な利益体質が構築できるものと確信しております。そのために、車載メーカの要求に耐え
うる高信頼性商品を継続的に開発し、地産地消を見据えてグローバル生産拠点を拡充し、提携企業との材料、サプラ
イチェーンなどでの協業を強化することで、製品のQCD(品質・コスト・納期)競争力の強化に取り組んでまいり
ます。
コンデンサ事業におきましては、EV、HV向けに需要が急拡大している電解液と導電性高分子を融合した導電性
高分子ハイブリッドアルミ電解コンデンサの増産投資を実施するとともに、車載市場全般にむけ、高付加価値の製品
群の開発、販売能力を高めるべく、経営資源をコンデンサ事業に集中させ事業の収益拡大を進めてまいります。更に、
量的に世界最大の市場であり、高度成長が見込まれる中国車載市場での積極的な需要の取り込み、コスト競争力及び
サプライチェーンの強化を図るため、南通江海電容器股份有限公司との資本業務提携による車載電装アルミ電解コン
デンサの中国での合弁拠点設立を進めております。また、太陽誘電株式会社との資本業務提携においても、同社が販
売する電気二重層コンデンサの生産受託や同社の販売網を経由した再販売に加え、生産技術や資材調達協力などバリ
ューチェーンの多くの機能での協業を進めることで、シナジーの最大化を図り、中長期的に企業価値の向上を図って
まいります。
一方、プリント回路事業におきましても、競争優位である、高い製品品質を強みに、成長産業であり品質に関する
要求の高い車載電装市場に注力中であり、今後とも同市場での事業拡大を図ってまいります。同市場においては、電
子部品の搭載が増加しております。当社グループは、安全・快適性要求の複雑さから、制御規模が大きくなった安全
運転支援機能向け基板や小型化、耐熱要求の高いEV、HVの電流制御向け基板のように、より小型で放熱性能に優
れた高付加価値商品開発を行うことで、売上、利益とも中期的成長を計ってまいります。また、同事業の再生に向け、
フロー(損益計算書)とストック(バランスシート)両面において、より抜本的な構造改革を具体的に進めてまいり
ます。
4
【事業等のリスク】
当社グループの経営成績、株価及び財政状況等に影響を及ぼす可能性のある主なリスクは以下のようなものがあり
ます。
また、これらは投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項と考えております。
但し、これらは当社グループに関する全てのリスクを網羅したものではなく、記載された事項以外のリスクも存在
し発生する可能性もあります。これらの発生により当社グループの事業、業績および財政状況に影響を及ぼす可能性
もあります。
なお、文中における将来に関する事項は、有価証券報告書提出日(平成30年3月30日)現在において当社グループ
が判断したものであります。
従いまして、日本国内はもとよりそれらの国や市場の経済状況の変動により当社グループの事業、業績および財政
状況に影響を及ぼす可能性があります。
( 為 替 レ ー ト の 変 動 に よ る リ ス ク ) 当 社 グ ル ー プ は、 世 界 各 国 に 事 業 展 開 し 地 域 間 で 輸 出 入 取 引 を 行 っ て お り ま
す。このため為替の変動は国際的な企業取引および海外の国々での製品価格やコストに影響を及ぼすとともに、海外
における投資資産・負債価値にも影響を与えます。
このため為替の変動のリスクを軽減またはヘッジするための対策を行っておりますが、完全にリスクの排除はでき
ません。急激な為替変動等は、当社グループの事業、業績および財政状況に影響を及ぼす可能性があります。
また、連結財務諸表の作成において、在外子会社の現地通貨建て財務諸表を円換算しておりますので、在外子会社
の現地通貨による価値が変わらなかったとしても、換算時の為替相場により換算後の価値が影響を受ける可能性があ
ります。
(金利の変動によるリスク)
当社グループは、金利の変動リスクを回避するための対策を行っておりますが、金利の変動は営業費用、支払利息、
受取利息あるいは金融資産・負債の価値に影響を与え、当社グループの事業、業績および財政状況に影響を及ぼす可
能性があります。
(価格競争によるリスク)
当社グループが製造・販売する電子部品市場における価格競争は日本企業に加え、アジア企業の台頭等により熾烈
を極めております。
当社グループは、コスト競争力強化のための国内外生産体制の再編や拡充、高付加価値製品開発のスピードアップ、
グローバルな販売体制および顧客サービスの強化等を図っておりますが、価格競争の激化による製品価格の下落は当
社グループの事業、業績および財政状況に影響を及ぼす可能性があります。
(原材料等の調達に関するリスク)
当社グループは、外部の供給元から原材料等を購入しております。
それらの供給状況の悪化や価格高騰等が当社グループの生産やコストに影響を与え、当社グループの事業、業績お
よび財政状況に影響を及ぼす可能性があります。
(海外進出に潜在するリスク)
当 社 グ ル ー プ は 生 産 ま た は 販 売 活 動 を 米 国、 欧 州、 東 南 ア ジ ア な ら び に 中 国 等 の 海 外 市 場 に お い て 行 っ て お り ま
す。
これらの海外市場への事業進出には進出先・地域の、1).法律または税制の変更、2).政治または経済要因、3).為替
政策および輸出入に関する法規制等の変更、4).テロ、戦争、その他の社会的混乱等のリスクが常に内在されておりま
す。これらの事象が起きれば、当社グループの事業、業績および財政状況に影響を与える可能性があります。
(製品の欠陥によるリスク)
当社グループの製品は、全ての生産工場で国際的な品質管理基準に従い製造されております。しかし、将来にわた
り全ての製品において欠陥がないという保証はありません。また、製造物責任賠償保険に加入しておりますが、この
保険が最終的に負担する賠償額を十分にカバーできるという保証はありません。大規模な製品の欠陥は、多額のコス
トや当社グループの評価に重大な影響を与え、それにより当社グループの事業、業績および財政状況に影響を及ぼす
可能性があります。
(新商品の開発に関するリスク)
当社グループは、開発のテーマの選択と集中によるスピードアップを図り、高機能化、小型薄型化する顧客ニーズ
への対応力強化に取り組んでおります。
しかしながら、技術の急速な進歩や顧客ニーズの変化に適切に対応できず、期待通りの新商品の開発が進まない場
合には、将来の成長と収益を低下させ、突然の技術革新は当社グループの製品や設備を陳腐化させる場合もあり、そ
(環境規制に関するリスク)
当社グループは、水質汚濁、有害物質の使用及び取り扱い、廃棄物処理、土壌・地下水汚染を規制する様々な環境
関連法令の適用を受けております。
当社グループは、これらに細心の注意を払いつつ環境汚染の低減に努めておりますが、過去、現在および将来の事
業活動に関し、環境責任を負うリスクを抱えております。将来、環境に関する規制がより厳しくなり、有害物質等を
除去する義務が追加された場合には、これらに係る費用や補償が当社グループの事業、業績および財政状況に影響を
及ぼす可能性があります。
(災害等によるリスク)
当社グループは、国内外において多数の製造工場を有しており、災害の影響をできるだけ抑えるため費用対効果を
検討のうえ、対策を実施しております。しかしながら大規模な地震や台風、洪水、火災、停電等により操業の中断や
輸送不能の事態が発生し、顧客への製品供給が長期間にわたって滞った場合、当社グループの事業、業績および財政
状況に影響を及ぼす可能性があります。
(法的規制によるリスク)
当社グループは、コンデンサ製品の取引に関して競争当局による調査を受けております。
本件について、平成26年4月より欧州における電解コンデンサの販売に関して欧州競争法に違反の疑いがあるとして、
欧州委員会(European Commission)の調査を受け、以降同委員会の調査に全面的に協力してまいりましたが、同委員
会は、平成30年3月21日(ブリュッセル時間)に、当社に対して18,162千ユーロ(約2,350百万円)の制裁金の支払を課
すことを決定し、平成30年3月23日に決定通知を受領いたしました。
また、平成27年12月21日に台湾の公平交易委員会(The Fair Trade Commission)より、当社に対して7,660万台湾
ドル(約280百万円)の課徴金を課すとの文書を受領しておりますが、当社としましては承服し難く、平成28年2月に
公正な判断を求めるため所定の裁判所において行政訴訟を提起しました。米国においては、平成28年8月19日付けで
米国司法省との間で、コンデンサ事業に関して米国独占禁止法に違反したとの嫌疑について、罰金額4,000千US$を支
払うこと等に合意し、司法取引契約を締結しておりましたが、平成30年1月31日に米国北カリフォルニア地区連邦地
方裁判所において、罰金額3,825千US$(約432百万円)の決定がなされました。
また、平成30年1月5日にシンガポールの競争委員会(The Competition Commission of Singapore)より、当社に対
して853千シンガポールドル(約72百万円)の制裁金の決定通知を受領いたしました。
なお、当取引に関し、米国及びカナダにおいて、CHIP-TECH,LTD.等から請求金額を特定しないまま複数のクラスア
クション(集団訴訟)が提起されております。
これらの調査の結果等により、当社グループの事業、業績及び財政状況に影響を及ぼす可能性があります。
(重要事象等)
当社は、当連結会計年度において、連結営業利益、連結経常利益、連結純資産の金額が一定水準を下回ったことに
より、シンジケーション方式による金銭消費貸借契約における財務制限条項に抵触している状況にありました。また、
24億1千万円の親会社株主に帰属する当期純損失を計上した結果、9億6百万円の債務超過になっております。当該
状況により、継続企業の前提に関する重要な疑義を生じさせるような状況が存在しておりますが、シンジケートロー
ンに参加する全ての金融機関より、期限の利益喪失の権利行使をしない旨の同意を得ております。また、平成30年2
月26日開催の取締役会において、太陽誘電株式会社を割当先とする第三者割当による新株式の発行を決議し、50億円
の増資を予定しております。当該第三者割当増資については平成30年3月29日開催の第82回定時株主総会において議
案(第三者割当による募集株式発行)の承認を得ております。この増資が完了することにより、継続企業の前提に関す
る重要な疑義は解消できるものと判断しており継続企業の前提に関する重要な不確実性は認められないと判断してお
5
【経営上の重要な契約等】
(1)資本業務提携契約
契約会社名 相手先の名称
相手先の
所在地
契約締結日 契約期間 契約内容
エルナー
株式会社
太陽誘電
株式会社(注) 日本
平成26年
11月14日
平 成 26 年 11 月 14 日
より2年間
( 以 後 1 年 毎 の 自
動更新)
① 車 載 用並 び に 産 業 機 器 用 大 型 電気 二
重 層 コ ン デ ン サ 及 び リ チ ウ ム イ オ ン
キ ャ パ シ タ の 共 同 開 発 ・ 生 産、 資 材
調達協力
② コ ン デン サ 事 業 に お け る 技 術 ・生 産
ノウハウの共有化
③相互協力による販売拡大
エルナー
株式会社
南 通 江 海 電 容
器 股 份 有 限 公
司
中国
平成28年
11月30日
契 約 書 締 結 日 よ り
契 約 が 解 約 さ れ る
までの期間
車 載 電 装 及 び 産 業 機 器 向 け ア ル ミ 電
解 コ ン デ ン サ の 生 産、 販 売 を 目 的 と
する合弁会社の設立
(注) 太陽誘電株式会社を割当先とする第三者割当増資を実施することを平成30年2月26日の取締役会にて決議し、
当社との間において同日付で資本業務提携契約を締結しております。
(2)共同新設分割
当社は、平成29年2月24日開催の取締役会において、当社と当社の完全子会社であるエルナー東北株式会社が、
共同新設分割により新たに設立するエルナープリンテッドサーキット株式会社に両社のプリント配線板の製造に
関する事業を承継することを決議し、平成29年10月2日に新設会社を設立いたしました。
詳細は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表 (1)連結財務諸表 注記事項 (企業結合等関係)」に記載の
通りであります。
(3)吸収分割及び子会社の第三者割当増資
プリント回路事業の合弁事業化を目的とした子会社との吸収分割及び連結子会社の異動を伴う子会社による第
三者割当増資を平成30年2月22日の取締役会において決議しております。
詳細は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な後発事象)」に記載の
6
【研究開発活動】
当社グループは、新商品・新技術の開発を推進する一方、材料の開発、生産技術の向上、新生産設備の開発を積極
的に行い、市場ニーズに対応した研究開発活動に取り組んでおります。
当連結会計年度における主な研究開発の概要と成果は、次のとおりであります。
(コンデンサ事業)
・非固体アルミ電解コンデンサ
エンジン制御、モータ制御等のECUは機電一体化の進展と共に、車室内設置からエンジンルーム内にある制御
モジュールと一体化設置するようになってきており、高耐振動化、高温度化要求が高まっております。当社は、小
形アルミニウム電解コンデンサとして、最大40Gの振動加速度保証を可能にした新商品『RKEシリーズ』にφ16
からφ22までの幅広いサイズ体系を用意することで様々な顧客ニーズに対応し、高温度対応として135℃保証を可能
にした『RKFシリーズ』及び、150℃保証を可能にした『RKGシリーズ』を開発し量産出荷を開始しました。
また、高耐振動のSMD品『RTD、RTTシリーズ』に加え、高温度対応150℃保証を可能にした『RTQシリ
ーズ』を開発し量産出荷を開始しました。小形・高温度・低ESR・高リプル・長寿命品『RZF・RZEシリーズ』
更に高耐振動化した『RMF・RMEシリーズ』、も同様に量産出荷を開始しました。
更なる高耐振動・高温度化・低ESR化・高リプル化・長寿命化・低コスト化の実現に向けて、開発に注力しており
ます。
・導電性高分子ハイブリッドアルミ電解コンデンサ及びアルミ固体電解コンデンサ
車載電装用途として、高耐電圧・高容量の導電性ポリマーと電解液を併用した導電性高分子ハイブリッドアルミ
電解コンデンサ『HVK、HVシリーズ』のサイズバリエーションを拡充し量産出荷を開始しました。
また、高耐振動のSMD品『HTK、HTシリーズ』もサイズバリエーションを拡充し、車載電装分野へ、サン
プル出荷を開始しました。
更なる高温度対応として、135℃保証を可能にした『HVXシリーズ』のサンプル出荷を開始しました。
また、デジタル家電・パソコン・カーナビゲーション等のデジタル機器用途向けの導電性高分子アルミ固体電解
コンデンサとして、業界トップレベルの低ESR・高容量化・高リプル化を図ったPVH、PVM、PVX、PV
Gの各シリーズ、低背化4.5mm、4.0mmのPV2,PV3のシリーズを供給しております。
更なる高温度化・高耐電圧・高容量・低ESR化・高リプル化・低コスト化の実現に向けて、開発に注力しておりま
す。
・電気二重層コンデンサ
車 載 電 装 分 野 か ら の 採 用 が 進 む、 低 温 (-40 ℃ ) 低 抵 抗 の 円 筒 形 中 小 サ イ ズ 品 『 D U シ リ ー ズ 』 (2.7V 65 ℃ or
2.3V 85℃ 1000h)に加え、更に高温度・高耐電圧品の『DUKシリーズ』 (3.0V 65℃ or 2.5V 85℃ 1000h)を開発
し、量産出荷を開始しました。
また、スマートメータ用途として、SMD品『DVL・DVSシリーズ』の耐湿性能を向上させ量産出荷を開始
しました。
更なる低温特性の向上・高温度化・高耐電圧化・小形低抵抗・低コスト化の実現に向けて、開発に注力しており
ます。
当社は日々進化する車載電装及び産機・エネルギー市場の高度かつ多様なご要求に対して、タイムリーに開発・上
市を実施致しております。
(プリント回路事業)
高い信頼性を要求される車電装用配線板をはじめ、多段ビルドアップ配線板、高密度配線板、環境調和配線板を開
発量産し、銅コイン埋め込み基板やFlexlayer®等、お客様の様々なご要望に沿った特殊仕様品にも対応しています。
・銅コイン埋め込み基板・高放熱、高耐熱、大電流配線板
パワーデバイス需要の高まりや車電装の機電一体化、大電流要求の高まりのなか、車電装用や産業用途、電源用
途でお客様の信頼を得ています。また、局部的な高い放熱機能の要求に対し銅コイン埋め込み基板についても対応
中です。
・多段ビルドアップ配線板・超薄板ビルドアップ配線板
多段化・薄板化の要求に対応して、スタック構造やエニーレイヤー構造のビルドアップ配線板や超薄板ビルドア
ップ配線板を量産しています。
・Flexlayer®、Flexlayer®-Hybrid、はんだクラック防止配線板
リジッド基板製造技術と可塑性材・低弾性材の組み合わせで、折り曲げ組込み可能な配線板や実装部のはんだク
ラックを防止する機能の配線板を量産しています。多層フレキ配線板や薄型リジッドフレキ配線板の代替品として、
またセラミック部品や大型部品実装の接続信頼性の向上に対応しています。
・高密度配線板
ファインピッチ、小径ビアの対応技術により、最先端の高密度配線板をご提供いたします。
・フラットプラグドホール配線板
貫通スルーホール上を平坦にし、その直上に部品を実装することで高密度実装を可能にした商品です。部品の熱
をビア直下に逃がすことにも有効であり、はんだ上がりも防止出来ます。
・環境調和配線板
世界的な地球環境問題に対応するため、RoHS・ELV指令、REACH規制等、様々な環境法規制やお客様
のグリーン調達に適合し、鉛フリーやハロゲンフリー等の環境調和配線板を量産しています。
7
【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
当連結会計年度の財政状態及び経営成績の分析は、以下のとおりであります。
なお、文中における将来に関する事項は、有価証券報告書提出日(平成30年3月30日)現在において当社グループが
判断したものであります。
(1) 重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づいて作成されて
おります。その作成には会計方針の選択、資産・負債の数値および報告期間における収益・費用の数値に影響を
与 え る 見 積 り を 必 要 と しま す 。 見 積 り は 過 去 の 実 績 や 状況 に 応 じ 合 理 的 に 判 断 して お り ま すが、 実 際 の 結 果 は、
見積りと異なる場合があります。
特に以下の重要な会計方針が連結財務諸表の作成において使用される判断と見積りに影響を及ぼすと考えてお
ります。
① 貸倒引当金の計上基準
債権の貸倒れによる損失に備えるため、一般債権については貸倒実績率により、貸倒懸念債権等特定の債権に
ついては個別に回収可能性を勘案し、回収不能見込額を計上しております。将来、顧客又は貸付先の財務状況・
経営状況が悪化し支払能力が低下した場合には、引当金の追加計上が発生する可能性があります。
② 繰延税金資産の評価
繰延税金資産の回収可能性を評価するに際して、将来の課税所得を合理的に見積もっております。
将来の課税所得の見積りが達成できないと判断し、繰延税金資産の回収可能性の評価を変更した場合、追加の
税金費用の計上が必要となる可能性があります。
③ 退職給付に係る負債
従 業 員 の 退 職 給 付 に 備 える た め、 当 連 結 会 計 年度 末 に お け る 退 職 給 付 債 務 の 見 込 額 に 基 づ き 計 上 し て お り ま
す。
退職給付に係る負債及び退職給付費用は、数理計算上で設定された将来の昇給率、割引率、脱退率の前提条件
に基づいて算出されております。
前提条件が実際の結果と異なる場合、または前提条件が変更された場合は、退職給付に係る負債および退職給
付費用に影響を及ぼします。
④ 固定資産の減損会計
固定資産の減損に係る会計基準の適用により、当社グループが保有する固定資産等が減損の対象となる場合が
あり、減損処理が必要となる可能性があります。
(2) 財政状態の分析
① 資産
当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末に比べ流動資産が21億2千4百万円減少し、固定資産が5億
2千3百万円減少した結果、227億3千4百万円となりました。
この主な要因は、現金及び預金の増加6億4千4百万円、受取手形及び売掛金の減少32億1千4百万円および
有形固定資産の減少4億5千4百万円によるものであります。
② 負債及び純資産
当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ流動負債が3億1千6百万円減少し、固定負債が6
億3千2百万円減少した結果、236億4千1百万円となりました。
この主な要因は、支払手形及び買掛金の減少3億9千7百万円、借入金の減少8億8千1百万円によるもので
あります。
当連結会計年度末の純資産は、第三者割当による10億円の増資がありましたが、親会社株主に帰属する当期純
(3) 経営成績の分析
① 売上高
売上高は、前連結会計年度に比べ14億6千7百万円減少し、270億7千5百万円となりました。
コンデンサ事業におきましては、車載関連の需要が堅調に維持していることから欧米車載関連への売上が拡大
し、前連結会計年度に比べて7億3千8百万円増加し、連結売上高130億7千7百万円となりました。
プリント回路事業におきましては、収益改善を目的とした低収益製品の受注辞退などから、前連結会計年度に
比べて22億3百万円減少し連結売上高は139億2百万円となりました。
② 営業利益
営業利益は前連結会計年度に比べ4億3千9百万円(前期比55.6%減)減少し3億5千万円となりました。
事業別にはコンデンサ事業におきましては、主要生産拠点の通貨が米ドルに対し上昇していることによるコス
ト高の影響などにより、営業利益は12億2千1百万円(前期比3.1%減)となりましたが、営業利益率は9.3%と
安定した収益を確保しております。
プリント回路事業におきましては、原材料の銅張積層板の価格上昇影響やマレーシア工場地域で発生した水害
による工場の生産減や在庫品廃棄の影響などから、連結営業損失9億1千1百万円(前期は連結営業損失5億1
千3百万円)となりました。
③ 経常利益及び親会社株主に帰属する当期純利益
経常利益は、為替差益の計上もありましたが、上記の結果により前連結会計年度に比べ3億5千9百万円減少
し、経常損失6億4千5百万円となり、特別損失に事業再編損失および独占禁止法関連損失を計上した結果、親
会社株主に帰属する当期純損失は24億1千万円(前期は親会社株主に帰属する当期純損失11億4千5百万円)と
なりました。この結果、1株当たり当期純損失は37円69銭となりました。
(4) 事業等のリスクに記載した重要事象等についての分析・検討内容及び当該重要事象等を解消し、又は改善する
ための対応策
当社は、当連結会計年度において、連結営業利益、連結経常利益、連結純資産の金額が一定水準を下回ったこ
とにより、シンジケーション方式による金銭消費貸借契約における財務制限条項に抵触している状況にありまし
た。また、24億1千万円の親会社株主に帰属する当期純損失を計上した結果、9億6百万円の債務超過になって
おります。当該状況により、継続企業の前提に関する重要な疑義を生じさせるような状況が存在しておりますが、
シンジケートローンに参加する全ての金融機関より、期限の利益喪失の権利行使をしない旨の同意を得ておりま
す。また、平成30年2月26日開催の取締役会において、太陽誘電株式会社を割当先とする第三者割当による新株
式の発行を決議し、50億円の増資を予定しております。当該第三者割当増資については平成30年3月29日開催の
第82回定時株主総会において議案(第三者割当による募集株式発行)の承認を得ております。この増資が完了する
ことにより、継続企業の前提に関する重要な疑義は解消できるものと判断しており継続企業の前提に関する重要
な不確実性は認められないと判断しております。
このような事象又は状況に対処すべく、前述の「第2 事業の状況 3 経営方針、経営環境及び対処すべき
第3
【設備の状況】
1
【設備投資等の概要】
当連結会計年度における設備投資の総額は5億9千6百万円で、車載関連向け生産設備の増強と生産性及び品質向
上等を目的とした投資を行いました。
コンデンサ事業で4億2百万円、プリント回路事業で1億9千3百万円であります。
2
【主要な設備の状況】
当社グループにおける主要な設備は、次のとおりであります。
(1) 提出会社
平成29年12月31日現在
事業所名
(所在地)
セグメント
の名称
設備の
内容
帳簿価額(百万円)
従業員数
(人) 建物及び
構築物
機械装置
及び運搬具
土地
(面積㎡)
リース
資産
その他 合計
本社事務所
(横浜市
港北区)
コンデンサ
プリント
回路
その他
設備
4 ― ― 18 3 26 57
(注) 1 帳簿価額のうち「その他」は、工具器具備品及び建設仮勘定の合計であります。なお、金額には消費税等は
含まれておりません。
2 現在休止中の主要な設備はありません。
3 臨時従業員の年間平均雇用人員は、当該臨時従業員の総従業員数に対する割合が100分の10未満であるため
記載を省略しております。。
4 上記の他、連結会社へ賃貸している主要な設備は、次のとおりであります。
会社名
(所在地)
セグメントの
名称
設備の
内容
帳簿価額(百万円)
建物及び
構築物
土地
(面積㎡)
リース資産 合計
エ ル ナ ー プ リ ン テ ッドサーキット㈱
プリント回路
工場建物
生産設備
776
594
(27,276㎡)
[18,521㎡]
17 1,388
(2) 国内子会社
平成29年12月31日現在
会社名
(所在地)
セグメント
の名称
設備の
内容
帳簿価額(百万円)
従業員数
(人) 建物及び
構築物
機械装置
及び運搬具
土地
(面積㎡)
リース
資産
その他 合計
エ ル ナ ー プ リ ン テ ッ
ドサーキット㈱
滋賀工場
(滋賀県長浜市)
プリント
回路
工場建物
生産設備
9 219 ― 30 38 298 300
エ ル ナ ー プ リ ン テ ッ
ドサーキット㈱
白河工場
(福島県西白河郡)
プリント
回路
工場建物
生産設備
567 4
1,183
(65,603㎡)
― 0 1,754 52
エルナー東北㈱
青森工場
(青森県黒石市)
コンデンサ
工場建物
生産設備
106 336
300
(22,335㎡)
― 33 777
51
(17)
エルナー松本㈱
(長野県松本市)
プリント
回路
工場建物
生産設備
84 1
164
(10,862㎡)
― 0 250 9
エルナー
エナジー㈱
(横浜市港北区)
その他
太陽光
発電設備
― ― ― 378 0 379 ―
(注) 1 帳簿価額のうち「その他」は、工具器具備品及び建設仮勘定の合計であります。なお、金額には消費税等は
含まれておりません。
2 エルナーエナジー㈱の設備は、連結子会社のエルナ―プリンテッドサーキット㈱が福島県西白河郡に所有し
ている土地建物の一部を賃借し設置しております。
3 現在休止中の主要な設備はありません。
4 従業員数の( )内は、臨時従業員数を外書きしております。なお、臨時従業員数の総数が従業員の100分の10
未満の場合は、記載しておりません。
(3) 在外子会社
平成29年12月31日現在
会社名
(所在地)
セグメントの
名称
設備の
内容
帳簿価額(百万円)
従業員数
(人) 建物及び
構築物
機械装置
及び運搬具
土地
(面積㎡)
その他 合計
TANIN ELNA
CO.,LTD.
(タイ国
バンコック市)
コンデンサ
工場建物
生産設備
216 256
93
(27,087㎡)
493 1,060 929
ELNA PCB(M)
SDN.BHD.
(マレーシア国
ペナン州)
プリント回路
工場建物
生産設備
878 747
―
(―)
[11,223㎡]
78 1,703 508
ELNA-SONIC
SDN.BHD.
(マレーシア国
ペナン州)
コンデンサ
工場建物
生産設備
349 449
―
(―)
[20,242㎡]
34 832 572
(注) 1 帳簿価額のうち「その他」は、工具器具備品及び建設仮勘定の合計であります。
2 現在休止中の主要な設備はありません。
3 ELNA-SONIC SDN.BHD.の建物及び構築物の一部並びに土地は、連結会社へ賃貸しております。また、建物及
び構築物の一部を連結会社以外から賃借しております。
3
【設備の新設、除却等の計画】
(1) 重要な設備の新設等
会社名
事業所名
所在地
セグメントの
名称
設備の内容
投資予定金額
着手年月
完了予定
年月
完成後の
増加能力 総額
(百万円)
既支払額
(百万円)
エルナー東北㈱
青森県
黒石市
コンデンサ
コンデンサ
製造設備
90 ―
平成30年
1月
平成30年
11月
ハ イ ブ リ ッ ド ア
ル ミ 電 解 コ ン デ
ンサ増産対応
TANIN ELNA
CO.,LTD.
タイ国
バンコック市
コンデンサ
コンデンサ
製造設備
264 ―
平成30年
1月
平成30年
11月
ア ル ミ 電 解 コ ン
デ ン サ 及 び 電 気
二 重 層 コ ン デ ン
サ増産対応
(注) 1 上記金額には、消費税等は含まれておりません。
2 上記設備の所要資金は、自己資金および借入金を充当する予定であります。
(2) 重要な設備の除却等
第4
【提出会社の状況】
1
【株式等の状況】
(1) 【株式の総数等】
① 【株式の総数】
種類 発行可能株式総数(株)
普通株式 150,000,000
計 150,000,000
② 【発行済株式】
種類
事業年度末現在
発行数(株)
(平成29年12月31日)
提出日現在
発行数(株)
(平成30年3月30日)
上場金融商品取引所
名又は登録認可金融
商品取引業協会名
内容
普通株式 67,279,458 67,279,458
東京証券取引所
(市場第二部)
(注)1
計 67,279,458 67,279,458 ― ―
(注) 普通株式は、全て議決権を有しており、権利内容に何ら限定のない当社における標準となる株式であり、単元
株式数は1,000株であります。また、提出日現在発行数には、平成30年3月1日からこの有価証券報告書提出日
までの新株予約権の行使により発行された株式数は含まれておりません。
(2) 【新株予約権等の状況】
平成24年3月29日定時株主総会決議及び平成24年4月11日取締役会決議に基づいて発行した会社法に基づく新株
予約権は、次のとおりであります。
事業年度末現在
(平成29年12月31日)
提出日の前月末現在
(平成30年2月28日)
新株予約権の数 340個 (注)1 同左
新株予約権のうち自己新株予約権の数 ― ―
新株予約権の目的となる株式の種類 普通株式 同左
新株予約権の目的となる株式の数 340,000株 (注)1 同左
新株予約権の行使時の払込金額 1株当たり129円 (注)2 同左
新株予約権の行使期間
平成26年4月27日から
平成34年4月26日まで
同左
新株予約権の行使により株式を発行する場合
の株式の発行価格及び資本組入額
発行価格 129円
資本組入額 65円
同左
新株予約権の行使の条件
新株予約権者が死亡した場合は、相続人
に承継される。ただし別途定める条件に従
う場合に限り承継者は本新株予約権を行使
することができる。
本 新 株 予 約 権 の 第 三 者 に 対 す る 譲 渡、 質
権の設定その他一切の処分行為をすること
ができないものとする。
そ の 他 の 権 利 行 使 の 条 件 は、 当 社 と 新 株
予約権の割り当てを受けたものとの間で締
結した「新株予約権割当契約書」に定める
ところによる。
同左
新株予約権の譲渡に関する事項
譲 渡 に よ る 新 株 予 約 権 の 取 得 に つ い て は、
当社取締役会の決議による承認を要する。
同左
代用払込みに関する事項 ― ―
組織再編成行為に伴う新株予約権の交付に関
する事項
(注) 1 新株予約権1個につき目的となる株式数は、1,000株であります。
ただし、新株予約権の割当日後、当社が当社普通株式につき、株式分割(当社普通株式の株式無償割当てを
含む。以下、株式分割の記載につき同じ。)又は株式併合を行う場合には、付与株式数を次の算式により調
整し、調整の結果生ずる1株未満の端数はこれを切り捨てる。
調整後付与株式数=調整前付与株式数×株式分割・併合の比率
また、上記のほか、割当日後、付与株式数の調整をすることが適切な場合は、当社は、合理的な範囲で付与
株式数を調整する。
2 新株予約権の割当日後、当社が当社普通株式につき、次の①又は②を行う場合は、行使価額をそれぞれ次の
算式により調整し、調整の結果生ずる1円未満の端数はこれを切り上げる。
① 当社が株式分割又は株式併合を行う場合
調整後行使価額 = 調整前行使価額 ×
1
株式分割・併合の比率
② 当社が時価を下回る価額で新株式の発行又は自己株式の処分を行う場合(会社法第194条の規定(単元未
満株主による単元未満株式売渡請求)に基づく自己株式の売渡し、当社普通株式に転換される証券若し
くは転換できる証券の転換、又は当社普通株式の交付を請求できる新株予約権(新株予約権付社債に付
されたものを含む。)の転換又は行使による場合を除く。)
既発行株式数+
新規発行株式数×1株当たり払込金額
調整後行使価額 = 調整前行使価額 ×
1株当たり時価
既発行株式数+新規発行株式数
3 当社が、合併(当社が合併により消滅する場合に限る。)、吸収分割若しくは新設分割(それぞれ当社が分割
会 社 と な る 場 合 に 限 る 。 )、 又 は 株 式 交 換 若 し く は 株 式 移 転 ( そ れ ぞ れ 当 社 が 完 全 子 会 社 と な る 場 合 に 限
る。)(以上を総称して以下、「組織再編行為」という。)をする場合において、組織再編行為の効力発生日
(吸収合併につき吸収合併がその効力を生ずる日、新設合併につき新設合併設立株式会社の成立の日、吸収
分割につき吸収分割がその効力を生ずる日、新設分割につき新設分割設立株式会社の成立の日、株式交換に
つき株式交換がその効力を生ずる日、及び株式移転につき株式移転設立完全親会社の成立の日をいう。)の
直 前 に お い て 残 存 す る 募 集 新 株 予 約 権 を 保 有 す る 新 株 予 約 権 者 に 対 し、 ぞ れ ぞ れ の 場 合 に つ き、 会 社 法 第
236条第1項第8号イからホまでに掲げる株式会社(以下、「再編対象会社」という。)の新株予約権をそれ
ぞ れ 交 付 す る こ と と す る 。 た だ し、 別 途 定 め た 決 定 方 針 に 沿 っ て 再 編 対 象 会 社 の 新 株 予 約 権 を 交 付 す る 旨
を、吸収合併契約、新設合併契約、吸収分割契約、新設分割計画、株式交換契約又は株式移転計画において